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2017年『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第9週目(最終週)

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4月末から続いた『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』の公演も、いよいよ最終週となりました。
第9週目は、

7月16日(日)〈長野県〉佐久穂町教育委員会主催「夏の子ども劇場」
19日(水)〈茨城県〉茨城キリスト教学園中学校

で公演を行い、
7月22日(土)~24日(月)まで、東京・レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演が行われました。

佐久穂町教育委員会主催「夏の子ども劇場」



毎年夏休みなどに町の子どもたちを対象に佐久穂町生涯学習館で行われている「夏の子ども劇場」で『ジャンヌ・ダルク』の公演が行われました。会場には小さな子どもたち、親御さんたち、お祖父さん、お祖母さん、たくさんの世代の人たちが集まり和やかな雰囲気が漂っていました。本番中は小学生の好奇心を持った小さな瞳がたくさん舞台に注がれていました。何が語られているのか、何をしようとしているのか、一生懸命考えながらじっと注がれる視線に、舞台に立つ私たちも刺激されながらの公演でした。公演後にはバックステージツアーも行われ、児童・生徒さんや、親御さん、地域の方もたくさん集まり、俳優の衣装を着てみたり、人形の操作を質問したり、交流の時間になりました。


公演後舞台に集まり、舞台裏や仕組みを体験するみなさん

シャルル7世の衣装を実際に来てみる児童さん。

茨城キリスト教学園中学校
7月19日は学校の講堂で茨城キリスト教学園中学校の皆さんとの公演を行いました。公演の準備にはたくさんの先生たちが搬入作業を手伝ってくれ、口々に「楽しみにしています!」と声をかけてくれました。公演後集中して舞台を見ていた生徒さんたちの姿を見て、校長先生が俳優たちに声をかけてくれました。「子どもたちは、“本物”を見抜く力があります。ぼくはそのことを生徒たちと過ごす中で実感し、まただからこそ子どもたちが“本物”に触れる機会を大事にしてきました。舞台に立つ皆さんの真剣さや想いにふれ、今日子どもたちは心を動かされ、集中して世界に入り込んでいた。ぼくがいつも語ってきたことも今日実証されたと思います」という力強い言葉でした。公演後には、たくさんの生徒さんたちが撤去を手伝ってくれました。一緒に荷物を運びながら見せてくれたみなさんの笑顔、最後まで手伝い見送ってくれた生徒さんたちとの思い出を私たちも忘れません。


公演後、舞台で使っていた帽子をかぶって記念撮影。

撤去作業を手伝ってくれた生徒さんたち。

お手伝いの生徒さんたちに記念の色紙をプレゼント。みなさん本当にありがとうございました!!


7月22日(土)~24日(月) レパートリーシアターKAZE
『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』凱旋公演

4月末から7月中旬までたくさんのツアーでの出会いを抱え、レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演を行いました。ジャンヌが生きた中世の物語を現代の物語として、ひとつの瞬間でも生きる姿、人の存在、自分の生き方について考える時間をつくれたらと願い挑んだ公演でした。3日間、様々な世代の人たち、また公演を行った学校の先生や生徒たちも観劇に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。私自身長いツアー、そして東京での凱旋公演を通して、再度、「人の前で演じること」「その姿勢」について考える時間となりました。観客の皆さんの視線の中で一歩一歩育てられてきた『ジャンヌ・ダルク』、次回は9月から九州地方で秋の巡回公演に挑みます。また『ジャンヌ・ダルク』の公演を終えた翌日にはレバノンからエリック・ドゥニオーが来日し、新作『バールの賛歌~バールを愛した女』の稽古が息つく間もなく始まっています。みなさんと舞台を通してどんな対話が出来るのか、これからも思考し続けていきたいと思います。
ご来場いただいたみなさん、そして公演を行った学校の先生方、生徒さんたち本当にありがとうございました!

ジャンヌ・ダルク役 白根有子

2017年『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』秋 東・西日本巡回ツアー第1週目

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劇団創立30週年記念の新作『バールの賛歌 〜バールを愛した女』の公演を終え、風は全国巡回公演のシーズンを迎えました。
今回『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』の巡回公演は東北地方から四国まで、東日本・西日本地域を駆け抜けます!

第1週目の上演は関西地方2校3ステージの公演でした。

9月25日(月) 添上高校(奈良県)
  27日(水) 柏原高校(兵庫県)

添上高校



9月24日、東京を出発した旅班はこのツアーの初日の公演場所である奈良県添上高校へと向かいます。
初日ということもあり、公演前日から学校の体育館をお借りして準備をさせていただきました。搬入作業、設営、細かい照明や音響の調整作業・・・公演までには様々な準備があります。旅班12人全員で分担しながら作業が進められていきます。
また設営中には部活動を終えた吹奏楽部の生徒さん達が体育館を覗きに来てくれました。体育館の天井付近に吊られる照明のライトの量の多さにビックリ!照明担当の江田に「ライトは一体何台あるんですか?」という率直な質問も。「60台ぐらいありますよ!」との回答にまた声を上げてビックリしていました!
準備作業は夜までかかってしまいましたが、ご担当の先生が最後まで残って下さいました。本当にありがとうございました。

公演当日、開場時間になると体育館に続々と生徒さん達が入場してきます。生徒数の関係で体育館のステージやサイドギャラリーも客席となりました。公演前には人権行事という事で、人権作文の発表が行われました。代表の3名の生徒さんが自らの体験を基にした、様々なテーマを朗読で発表してくれました。





そして、舞台が始まります。まだ若干の暑さもあり、体育館の環境も懸念されましたが、生徒の皆さんは舞台に集中してくれていたように思います。静かに、舞台上の出来事に目を、耳を傾けています。カーテンコールではお礼の言葉と花束をいただきました。また、割れんばかりの拍手と共に舞台に向かって手を振る生徒さん達の姿が。ステージやギャラリーの皆さんも大きな動きで舞台上のヘレンとアニーに手を振ってくれていました!

終演後には体育館を使う部活動の皆さんや生徒会の生徒さん達が撤去作業を手伝ってくれました!
今まで自分達が観ていた舞台が少しずつバラバラになっていく様子をみながら、それぞれ役者やスタッフに公演について、劇団や演目について、そして自分自身のことなど、積極的に話し掛けている様子が体育館のアチラコチラで見られました。それにしても皆さんパワフル!あっという間に劇場が元の学校の体育館へと戻っていきます。最後までにこやかに笑顔で手伝ってくれた皆さん、どうもありがとうございました!

柏原高校

添上高校での公演を終え、次の公演の地、兵庫県丹波市へ。
柏原高校での公演は公演場所である丹波の森公苑ホールの座席数の関係で2ステージとなりました。午前中が1・2年生、午後が3年生と保護者の方々が鑑賞しました。



柏原高校は23日から25日の間、文化発表会が行われていたそうです。合唱コンクールやステージ発表、部活動の発表など、今週はまさに芸術に触れる1週間となったのではないでしょうか。当日は私達の演劇を観て、自分達のステージ発表と重ねせてみていた生徒さんもいたのかもしれませんね。

開演前には校長先生から「個性を尊重し合うこと、伸ばし合うことを大事にして欲しい」との生徒さんたちへのメッセージを頂きました。
午後の回の終演後にはバックステージツアーと座談会が行われ、舞台上の大道具や小道具、俳優やスタッフにそれぞれの生徒さん達が思い思いに自分の興味のある所へと向かっていきます。中には「どうやったら音響スタッフになれますか?今のお仕事は楽しいですか?」なんてストレートな質問も!座談会を終えた生徒の皆さんの顔が素敵な笑顔だったので、回答した身としては少しホッとしました。またいつかどこかでお会い出来ることを楽しみにしています!


『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』の秋のツアーが始まり、また一日一日新しい出会いが待っています。
そうして少しずつ繋がれていく人と人との繋がりが、またいつの日にか新たな出会いを創ってくれる事を祈りながら、このツアーを楽しめたら、と思っています。
来週は高知県四万十市からのスタートです。

文:渡辺雄亮(音響)

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第1週目

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「ヘレン・ケラー」の旅班を見送った翌日
『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』の旅班は九州に向けて出発しました。
大阪からフェリーに揺られ北九州へ。北九州から一路最初の公演地、熊本へ。

写真はフェリーから北九州・新門司港に上陸するトラックです。

第1週目は

9月27日(水) 熊本県 西合志南中学校
  28日(木) 鹿児島県 ラ・サール中学校・高校

での公演でした。

西合志南中学校

2006年の「肝っ玉おっ母」以来2回目の風の公演。人権教育の一環としての公演でした。
公演前日の舞台設営には、バスケットボール部の生徒の皆さんが道具の搬入を手伝ってくれました。

それに加えて、体育館を通りかかった生徒の皆さんや先生方が
「明日の公演、楽しみにしています。」
「頑張ってくださいね!」
と、声をかけてくれたり、図書担当の先生が図書室に「ジャンヌ・ダルク」コーナーを作ってくれたりと、公演への期待を感じました。

本番当日は、雨で蒸し暑い体育館にもかかわらず、前列の1年生から後ろの3年生まで、みんな一生懸命に舞台に視線を注いでくれていました。
カーテンコールでは代表の生徒さんから
「自分の意見や意思を相手にしっかり伝えることの大切さを学びました。今度の文化祭では劇団の皆さんのように見ている人たちを楽しませたいです。」と、しっかりと自分の言葉をかみしめるように話してくれました。

公演後には、前日もお手伝いをしてくれたバスケットボール部の皆さんとバレーボール部の皆さんが舞台撤去を手伝ってくれました。







ラ・サール中学校・高校



2007年の「ハムレット」以来4回目の風の公演でした。
中学1年生から高校2年生までの観劇でした。
開演前から既に客席の彼らからは、見ることへのエネルギーを感じました。公演が始まってからもそのエネルギーは尽きることなく最後まで続いていました。リラックスしながらも何かを発見しようという彼らの見る姿勢、感じる姿勢を強く感じる公演でした。

公演後にロビーではジャンヌ役の髙階と新聞委員の生徒さん、有志の生徒さんとの座談会が行われました。
「今の僕たちにとっての奇跡とはなんだと思いますか?」
「ジャンヌが裁判で自分の信じたものを一度否定してしまうときどんなことを感じましたか?」
など、演じる側がどんな姿勢で『ジャンヌ・ダルク』に臨んでいるかを知ろうという質問や感想が多く聞かれたようです。
そんなそれぞれの感性で自分の感じたことを話す生徒の皆さんの姿を先生方は笑顔で見つめていたそうです。
きっとお互いに刺激のある時間になってくれたのではないでしょうか。



2週目は宮崎の公演から始まります。
12月まで続く長い旅のなかでどんな観客と出会い、ともに公演をつくれるのか。
そして、一回一回の公演を通して彼らがどんな発見をしてくれるのか。
楽しみで仕方ありません。

文:佐藤勇太(伝令、死刑執行人)

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第2週目

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ジャンヌ・ダルク第二週目は

10月2日(月) 日章学園中学・高校
    4日(水) 川内南中学
    5日(木) 都農高校
    6日(金) 熊本北高校
    7日(土) 大津高校

での公演です。

日章学園中学・高校
10月1日は、宮崎市の日章学園の体育館に舞台を仕込みます。
日曜日の作業だったのですが、トラックから荷物を搬入するのを、剣道部の生徒の皆さんと先生が手伝って頂きました。



10月2日、日章学園高校と中学3年生が、午前と午後に分かれて観劇しました。
芝居が始まったときは、楽しく観ていた生徒たちが、次第に静かに真剣な態度になっていったのが印象的でした。
終演後には、体育館で行う部活動の生徒さんたちが、舞台撤去を手伝ってくれました。







川内南中学校
10月4日、薩摩川内市の川内南中学での公演です。
午前中の舞台の仕込み中、体育館の隣にある校舎から、生徒たちの合唱がずっと聞こえていました。どのクラスの合唱も美しくて、学校をあげて合唱に力をいれているのが感じられました。
本番では、生徒の皆が、それぞれの場面に反応を示してるのが印象的でした。
カーテンコールが終わった直後、役者全員が舞台上に上がって、全校生徒との質疑応答の時間が設けられました。
文化祭のクラス発表で、劇をするクラスもあるとの事で、声の出し方や、役者が大切にしてる事などの質問がありました。ジャンヌ・ダルク役の高階が、川内市の出身ということで、たくさんの生徒が、高階に親近感を持って接していたようです。





都農高校
10月5日、宮崎児湯郡の都農高校での公演です。
全校生徒200人が体育館での観劇です。
舞台で芝居をしていても、舞台を観ている生徒皆の表情が、しっかり見えていました。生徒たちは、それぞれの感じかたで舞台を受け取っているのが、とても印象的でした。
終演後の舞台のバラシを演劇部と有志の生徒さんが手伝ってくれました。









熊本北高校
10月6日熊本北高校の体育館での公演です。
熊本北高校は、今回の風の公演は7回目という、劇団の常連校です。
生徒1100人が、一度に体育館に入って観劇するということで、体育館のフロアーはもちろん、ギャラリーまでみっちり座っての観劇でした。
まだまだ暑い日が続く体育館の公演で、少し蒸すくらいだったのですが、生徒たちは真剣に観ていました。笑ったり、驚いたり、舞台に対するリアクションを起こしながら観劇している生徒の姿が印象的でした。
終演後、舞台撤去を演劇部と吹奏楽部の生徒さんたちが手伝ってくれました。







大津高校
10月7日熊本県菊池郡の大津高校での公演です。
学校の文化祭の行事での『ジャンヌ・ダルク』の公演でした。
前日の仕込みから、少林寺拳法部の生徒たちが手伝ってくれました。
本番は、午前の上演だったのですが、最初から最後まで、生徒みんなが静かに舞台を観劇していたのが印象的でした。
終演後は、『ジャンヌ・ダルク』の舞台上で、文化祭の発表が行われ、風のスタッフも一緒に文化祭行事を作りました。



舞台撤去を、たくさんの生徒が手伝ってくれました。







今週は、一旦東京に帰って鋭気を養い、来週から、気持ちを新たに第三週目に突入します。

文:栗山友彦(アンセラン、ピエール・コーション)

2017年『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋 東・西日本巡回ツアー第2周目

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』、秋のツアー第2週目は、
10月2日[月] 高知県 中村中学校・高校
  4日[水] 鳥取県 倉吉東高校定時制
  5日[木] 鳥取県 鳥取湖陵高校
  6日[金] 岐阜県 恵那農業高校
  7日[土] 島根県 矢上高校
での、公演を行いました。


中村中学校・高校

公演前日の日曜日、先生方にもご協力いただき、旅メンバーは中村中学校・高校の2階体育館に舞台装置を運び込みました。
そして迎えた公演当日。体育館は、中村中学校・高校の生徒さん、中村高校西土佐分校の生徒さん、先生方、保護者の方でいっぱいになりました。



開演前の元気な様子から一転、芝居が始まると、900人を越えるみなさんの視線が、一気に舞台に注がれました。そして集中した2時間を共に過ごしました。




公演後はたくさんの部活の生徒さんが、笑顔で積極的に、片付けを手伝ってくれました。友だちと声を掛け合い、助け合いながら荷物を運んだり、役者に芝居の感想を伝えてくれたり、楽しみながら、驚きの早さで、すべての荷物をトラックに積み込んでくれました。みなさん、ほんとうにありがとうございました。

旅班のバスが学校を出発するとき、見送りに来てくれた先生方が『生徒たち、一生懸命見ていましたね』と、嬉しそうに話してくれました。公演を見る生徒さんたちの姿を、先生方は頼もしく、また誇らしく感じていたのだと思います。バスが校門から出るまで手を振り続けてくれた校長先生、教頭先生、担当の先生方、ほんとうにお世話になりました。また中村中学校・高校のみなさんとの再会を願っています。


倉吉東高校定時制(鳥取文化振興財団主催)

人権委員の育友会のみなさんが中心となり、人権行事を進行してくれました。
この日は、倉吉東高校定時制の生徒さんたちが観劇の予定でしたが、全日制の演劇部、観劇を希望してくれた生徒さん、そして生徒さんたちの家族のみなさんが会場に集まり、公演を行いました。



年齢、環境も異なり、経験もそれぞれに有するみなさんは、客席で、お互いにどのようなことを感じ、考えながら、何を見つめ、何を聞いていたのでしょうか。呼吸の音さえも聞こえないのではないか、と言うほどの集中と凝縮した時間が流れましたが、カーテンコールで照明が一番明るくなったときに舞台上から見えたみなさんの表情と、拍手の音が、すべてを語っているようにも思えました。



終演後は、ヘレン役の白根と私でお見送り。『とてもよかった』など次々に声を掛けてくれたり、握手をし、写真を撮ったりと、盛り上がりました。その頃、舞台上では急遽、舞台見学が行われていたそうです。後から旅メンバーに話を聞くと、舞台見学も大盛りあがり、生徒さんたちも喜んでくれていたそうです。
最後に、人権委員育友会・委員長の立木さんが、『予想以上の人数が集まり、反応も大きく、期待を超えた公演になった』と、喜びの言葉を送ってくれました。ホッとしたのと同時に、みなさんと出会い、言葉を交わせた喜びを、胸に熱く感じる公演となりました。




鳥取湖陵高校(鳥取文化振興財団 主催)

翌日は、こちらも鳥取文化振興財団の主催で鳥取湖陵高校(体育館)での公演を行いました。人権行事の一環として行われた『ヘレン・ケラー』の公演。ヘレンとアニー、そして家族たちが出会い、苦悩しながら、共に生きていく喜びを見つけていく物語に、生徒さんたちはじっと真剣なまなざしを注いでくれました。





湖陵高校では農業学科、工業学科、家庭学科、情報学科など様々な分野で生徒さんたちが学んでいるとお聞きしました。カーテンコールでは生徒会長さんがお礼の言葉をかけてくれ、農業学科のみなさんが中心に作っている湖陵高校の特産物「オアシス」を贈っていただきました。




公演後はバスケットボール部、バトミントン部の生徒さんや有志の生徒さんたちが撤去を手伝ってくれました。友達や先生とみなさんが言葉を交わし合う様子に、少しの間でしたが学校の柔らかく、暖かい雰囲気を感じさせてもらいました。外で一生懸命荷物を運んでくれた男子のみなさん、体育館で色々な道具を一緒に片づけてくれた女子のみなさん、ありがとうございました!


恵那農業高校

恵那農業高校では以前『星の王子さま』や『ハムレット』などを上演、今回の『ヘレン・ケラー』が4度目の公演となりました。この日観劇に訪れた他校の先生も「生徒たちよく集中していましたね、びっくりしました」とお話しされるほど、それぞれに見る、聞く、考える力を使って2時間の舞台を支えてくれたことが、本当に嬉しかったです。




恵那農業高校では11月初旬に文化祭を控えていて、演劇発表をするクラスもあるとのこと。終演後には希望している生徒さんたちとバック・ステージツアー、座談会を行いました。「声」のことや「台詞」のことなど自分たちがこれから向かう“演劇づくり”についての質問がありました。クラスで劇をつくることはやりがいもあり難しさもあると思います。どちらの時間も人とともに何かをつくろうとした大事な時間だと思います。皆さんのつくる文化祭がみなさんにとってかけがえのない思い出になりますように!
そして舞台の進行に関わってくれた生徒会・文化委員会のみなさん、ありがとうございました。




↑恵那農業高校のみなさんに、学校の手作りジャムをいただきました!


矢上高校

舞台に立っていると時折みなさんの舞台の出来事について話す声が聞こえてきたり、驚いたり、不思議に思ったり、考えたりと、リラックスして舞台と向き合ってくれた矢上高校の生徒のみなさん。先生も公演終了後に「テスト後でどう見るかなと思っていましたが、よく見ていましたね」と話してくれました。





終了後の先生の声かけに、たくさんの生徒さんが舞台に集まって、舞台の裏側や、ポンプや音響・照明、道具の仕組みなどに触れていました。それぞれの俳優たちに明るく声をかけ、質問したり、舞台に楽しく触れてくれる様子がとても嬉しかったです。




その後はアニー・サリバン役の渋谷と何名かの生徒さんたちが座談会を行い、同時に舞台の撤去を野球部の皆さんが手伝ってくれました。公演後にはたくさんの先生方が「ありがとうございました」と声をかけてくれました。日々を共に過ごしながら、生徒さんたちを見つめている先生方がつくってくれたこの公演―舞台と私たちとの出会いの場が、何か生徒さんの力に変えてもらえることを心から願っています。



『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』のツアーは西日本地域で2週目を終えました。秋のツアーはこの後、西日本・東日本の各地の高校生、中学生のみなさんとの出会いが続いていきます。各校それぞれの演劇鑑賞への思いを胸に、「ひびき合う」瞬間を探し続けていきたいと思います。


アニー・サリバン役:渋谷愛/ヘレン・ケラー役:白根有子



2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第3週目

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ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎、秋のツアー第3週目の公演は

10月12日(木) 鹿児島県 伊佐農林高校
   13日(金) 宮崎県 宮崎西高校・付属中学校

の公演でした。

伊佐農林高校
伊佐農林高校は前回のヘレンケラー~ひびきあう者たち~から2年ぶりの公演です。
朝、元気な生徒さんの姿が見えて、2年前のヘレンケラーのときもこんな雰囲気だったなと思いながら準備をしていました。



体育館の入り口には手作りの看板が取り付けられていていました!

本番では、生徒数150人というそれほど多くはない人数でしたが、体育館いっぱいに自由に生徒さんが座っていました。本番中は横の人と少し話しながら自分たちの思い思いの見方をしてくれていました。自由な劇場空間を一緒に作れたのではないかと、カーテンコールで「ジャンヌが立ち上がるところが印象的でした」と笑顔であいさつをしてくれた生徒会長さんの言葉を聞いていて感じました。

終演後すぐ多くの生徒さんが「あれ触ってみたい」と舞台に近づいてきてくれました。その中には2年前にヘレンケラーを見た3年生もいて、その時アニー・サリバン役だった高階との再会を喜んでいる様子がすごく印象的でした。
撤去作業にも40人ほどの生徒さんが集まってくれて、役者やスタッフと話しながらでも率先的に手伝ってくれていました。そのおかげでこのツアーの中で一番早いんじゃないかと思うくらいあっという間に撤去が終了しました。










最後には記念にジャンヌ役の高階と写真を撮ったりと、この公演が学校生活の一つの思い出として残ってくれそうだなと感じました。

宮崎西高校・付属中学校
宮崎西高校・付属中学校は3年前のヘレンケラー~ひびきあう者たち~以来3回目の公演です。
開演前はこれから起こることにワクワクしているという雰囲気に沸いていた客席も、芝居が進むにつれぎゅっと濃縮した集中した空間に変わっていきました。一人一人が何かを発見しようと真剣に観ている姿を、演じている私たちも感じていました。カーテンコールであいさつしてくれた生徒さんの「このに時間の中で、喜怒哀楽が変わって飽きずにに面白かったです」と言葉からにじみ出る高揚を感じました。

終演後には、ジャンヌ役の高階と中学校合唱部の座談会も行われました。生徒からはジャンヌのことや照明のことなど舞台の内容だけに留まらずいろいろな質問が出てきたそうです。芸術鑑賞という時間、場に興味をそそられたのではないでしょうか。








来週は鹿児島県の学校からスタートします。
まだまだ日中は暑い日が続きますが、暑さに負けず新しい出会いを求めて次の公演地へと進んでいきます。

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』 九州巡回公演 第4週目

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九州も暑い時期は去り、秋のひんやりとした心地のいい金木犀の香しい空気が漂うと共に台風が接近する時期となりましたがその台風も公演がある日には九州に接近させない勢いで始まった「ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎」秋・九州ツアー第4週目の公演は、

10月16日(月) 鹿児島県 川辺高校
   17日(火) 大分県  情報科学高校
   18日(水) 熊本県  鹿本高校
   19日(木) 長崎県  島原翔南高校
   20日(金) 福岡県  大宰府高校

この5校、鹿児島県から福岡県までの5県での公演でした。

この写真は公演後すぐに体育館に会いに来てくれた鹿本高校の3先生の男子生徒さん達です。


川辺高校

川辺町の文化会館での公演。
生徒、先生方の他に同窓会の皆さん、保護者の皆さんにも呼びかけられ、放送部の生徒さんたちの進行で、
幕を開けた舞台でした。


カーテンコール時にあいさつをする生徒さんたち、放送部の生徒さんたちとの打ち合わせの様子


真剣な表情を舞台に向け、時には役者の面白い動きにはクスクスと控えめに笑い声をあげたりしながらジャンヌ・ダルクの世界に引き込まれるようにして見てくれていたように思います。



公演後の座談会には、開演前の希望者は1人だったのですが、客席には50人くらいもの1年生、2年生、3年生、それぞれ15人ずつくらいの生徒さんたちが集まりました。
公演の前から希望していた将来、舞台の道に進むことを決めている3年生の生徒さんを中心に、時間いっぱい感想や質問を投げかけてくれました。


公演後の座談会に参加してくれた生徒さんたち


役者に声をかける生徒さんたち

最後には握手をする中で座談会に参加した一人一人の生徒さんが一言ずつ、自分自身がこの公演を通して感じたことを伝えにきてくれ、放送部で司会をして、座談会にも参加していた生徒さんが言い足りなかった思いを劇団のHPにある掲示板に「どうしてもこの興奮が冷めないうちに…」と、メッセージを残してくれました。



情報科学高校





創立30周年記念として行った芸術鑑賞行事でした。
朝、学校に到着すると、野球部の生徒さんたちが舞台道具を体育館に運ぶ作業に力を貸してくれました。トラックの中から次々に出てくる舞台道具に驚きや関心を持ちながら手伝ってくれました。




舞台道具の運び入れのお手伝いの様子


舞台を見る生徒さんたちは自分たちが面白いところは大いに笑って、みたいところは沈黙し、言葉を聞いているようでした。
とても、周りで一緒にみている、友達やクラスの仲間も感じながら舞台と向き合っていました。
カーテンコール後、すぐに担当の先生の呼び込みで役者が舞台に呼ばれ、公開質問コーナーが行われました。
そこに舞台俳優を目指している、2年生の男子生徒さんが勢いよく前に出て来て、質問ではなく、ジャンヌ・ダルクの舞台で自分自身が目の当たりにしたもの、感じたことを私たち役者、そして一緒に舞台をみた客席の仲間たちに声を大にしてその興奮を話してくれました。

公演後の座談会はPTA会長さん含めた保護者の方々含め、その公開質問コーナーでの2年生の男子生徒さんを中心に行われました。
彼は今の自身のこと、そしてこの日の公演のことをたくさん話してくれました。
その彼の勢いある姿に保護者の方々も彼と一緒になって、感想を言ったり、質問をしていました。



また、舞台道具の片付けにはバレー部、バスケ部、フェンシング部、バドミントン部、生徒会、そして有志の生徒さんたちが舞台道具の仕組みや、劇団員の動きをしっかり見ながら手伝ってくれました。












鹿本高校



カーテンコールであいさつをしてくれた図書委員長の生徒さん


鹿本高校での風の舞台は今回で5回目となる公演でした。

舞台仕込みの作業中には何人かの生徒さんたちが休み時間の度に体育館をのぞきにきて、体育館がジャンヌ・ダルクの劇場になっていく様子を見ていました。
開場時、体育館に入ってくる生徒さんたちは「なんだこれ!」「体育館じゃないみたい!」と目に飛び込んでくるいつもと違う体育館の様子に声をあげながらやって来ました。
公演中の彼らはとても集中した様子で舞台に向かい、その眼差しから彼らが見ているものが伝わってくるようでした。
公演後すぐに、女子生徒さんたちが体育館に来てくれ、言葉を交わす中で彼女たちはジャンヌ・ダルクの生きた時間に触れたのだと思いました。



その後もぞくぞくと舞台の片付けには参加できなかったサッカー部、野球部の生徒さんたちがたくさん会いに来てくれました。
改めて出会うことのできた時間でした。



そして、舞台道具の片付けには図書委員会の生徒さんを中心に部活動の生徒さん、そして有志の生徒さんが集まってくれ役者たちと今日の舞台のことを話しながら、一生懸命に手を貸してくれました。



「図書委員会がこんなに力を使う委員会だったとは思ってもなかったです」と笑いながらいっていた彼が人一倍生き生きと劇団員や図書委員会の仲間たちに手を貸してくれていました。








私たちが学校を去る時も見送りに外まででてきてくれました。








島原翔南高校


舞台道具の片付けが終わったあとの様子



島原翔南高校は今回で6回目となる風の舞台で、近隣の西有家中学校の生徒さんも迎え入れての公演でした。

朝、学校に到着すると担当の先生をはじめ、生徒さん、先生方が運動着に着替えて次々と集まってくれ、舞台道具の運び入れに力を貸してくれました。






トラックから体育館まで少し距離があったのですが生徒さんと先生方が私たちと一緒になって声をかけながら、しかも「これ、いつも自分たちだけでやってるんですか?!」と舞台道具の規模を目の当たりにし、当初の時間よりも長く、盛り上げながら手を貸してくれました。そのおかげで、劇団員だけでやるよりもずっと早くに道具の運び入れを終えることができました。

ジャンヌ・ダルクの舞台に向かう生徒さんたちの姿にそれぞれのジャンヌ・ダルクの存在があるようで舞台に立つ役者たちの中にも何か込み上げてくるものがありました。

公演後の舞台道具の片付けには道具の運び入れにも手を貸してくれた先生方、有志の生徒さんに加え、体育館の部活の生徒さん、希望者の生徒さんが40人程がお手伝いに来てくれました。







合間をみては駆け寄って来て、役者に声をかけてる生徒さんや、「文化祭でぜひ、やりたいんです!」と舞台で見た役者の動きのやり方をその役者に声をかけ、教えてもらう先生の姿もありました。








太宰府高校





最初にお手伝いに来てくれた生徒会のみなさん



太宰府高校の公演は校長先生が、学校の周年行事に生徒に人の生きる姿を見せたいという生徒さんたちに対する熱い思いが立ち上げた公演でした。
朝の早い時間から先生方に迎えられ、2階の体育館への道具の運び入れだったのですが、休み時間の度に通りかかる生徒さんたちの「すごく、楽しみにしてます!」「これ、全部舞台の道具ですか!」という喜びや楽しみを持った声に、底力も湧いて頑張ることができました。
舞台の仕込み中には多くの生徒が覗きに来ては「体育館がすごいことになってる!!」と驚いている姿もみられました。
公演中の彼らは後ろの方までしっかりと最後まで舞台なや目を向けていました。とても自由に、自分が今、目の当たりにしているもの、その感覚を大事に持ちながら見ているようでした。
カーテンコールでの生徒会長さんの挨拶では「自分は”ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎”の”炎”の本当の意味はわからないけれど、僕は僕自身の”炎”ではないかと思いました。」とその場にある言葉や受け取ったものを噛み締めながら時間をかけて、私たち役者に自分の言葉を贈ってくれました。
公演後の舞台道具の片付けにはお手伝いや座談会は予定されていなかったのですが、公演後に体育館を覗きにきた生徒さんや体育館の部活動の生徒さん、顧問の先生方、生徒会の生徒さん、そしてこの公演を繋いで下さった先生自らの意思で道具の片付けに手を貸して下さいました。








生徒さんたちは声をかけあいながら一生懸命に手を貸してくれ、声をかけて下さる先生方の一人一人が「舞台を見る生徒の姿に驚きました」「生徒のあんな表情を始めてみました」と生徒さんたちを眼差しを通してこの公演を見ていたのだと強く感じました。






全ての舞台道具の片付けのお手伝いを終えた生徒さんたちの様子




「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」秋・九州ツアー4周目、ひとつひとつの公演での出会いに喜びを感じるのと同時に自分自身の始まりに立ち返り、「やっててよかった」と噛み締めて思う日々です。
その日の若い観客たちの中にジャンヌ・ダルクが生きていることを感じます。
これまで目の当たりにしてきた出会った彼らのひとりひとりの中に灯る炎をまだまだ続く旅の糧に、その勢いを持って私たちは新たな出会いに向かっていきます。




ジャンヌ・ダルク役
高階ひかり

2017秋『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 東・西日本巡回ツアー第3週目

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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』巡回ツアーも3週目を迎えました。

今週は旅も中日を迎える週となります。
10月12日 東陽中学校(岡山県)
10月13日 春野高校(高知県)
10月14日 巽中学校(大阪府)


東陽中学校











いったん東京に戻って、帰り初日は岡山です。
15年ぶりの上演となる倉敷市の東陽中学校は演劇部員が30名以上いる学校で県下でもっとも大所帯らしいです。入場した時から設営された舞台への期待感が感じられ、終始それぞれの視線・姿勢が感じられる公演でした。終演後はたくさんの生徒さんがバックステージの見学に残って、美術・音響・照明に触れながら公演のよい思い出としていきました。

春野高校













倉敷から今回二度目の高知県へ。
私たちにとって初めての上演となる春野高校は創立記念行事での公演です。
高知県はまだ少し暑さも感じましたが、この演劇を大変楽しみに待っていてくれた生徒さんたちでした。過去高知県内で上演した私たちの評判も耳に入っていたようで、先生方もとても喜んでくれた様子が感じられる一日でした。元気な生徒さんたちにお手伝いいただき、後片付けもあっという間に終えることが出来ました。ありがとうございました。
カーテンコールでお礼にいただいたジュースは、学校の実習で生産しているとてもおいしいものでした。
こちらも本当にありがとうございます。

巽中学校







翌日が午前開演のため大阪まで移動後、巽中学校での準備。
去年の春に上演させてもらった市岡東中学校でお世話になった先生が、今年の四月から巽中学校に移動されていました。なつかしく嬉しい再会です。
カーテンコールで挨拶を述べた生徒さんの言葉が印象的でした。「困ったこと、困難な状態にいる友達を感じた時、その人を支えられる存在になりたいと思いました」
今日体験した時間からたくさんのことを感じ考えている姿を、私たちも再発見しました。
男子・女子バスケ部のお手伝いがとてもさわやかで素敵でした。ありがとうございます。

来週はいよいよ東日本への旅公演が始まります。

文:緒方一則(アナグノス校長役)


2017秋『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 東・西日本巡回ツアー第4週目

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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』第4週目は

10月16日(月) 茨城県 三和高校 同校体育館
10月18日(水) 新潟県 関根学園高校 上越文化会館
での公演でした。

三和高校
三和高校は2014年に『ハムレット』を上演し、3年ぶりの再会となりました。
この日は人権行事の1日で午前中に講演会、午後にヘレンケラー観劇と生徒さんにとって盛りだくさんな1日でした。



三和高校では前日から準備を行いました。
バス、トラックが学校に到着すると体育館の入口で生徒さんが待っていてくれて、たくさんの部活の生徒さんが搬入作業を手伝ってくれました。
みんなで協力し声を掛け合い、雨のなかの搬入作業でしたがあっという間に終わりました。





午前中の講演会の様子

ステージの反対側に舞台装置を組み、午後からはみんな振り返ってヘレン・ケラーの観劇です。



本番中は笑いがあり、時にじっと舞台を見つめる真剣な眼差しが印象的で、舞台で起こることをしっかりと感じてくれているのがよくわかります。
カーテンコールでは俳優1人1人に花束を贈ってくれました、ありがとうございました。
お礼のあいさつでは1人の3年生の女性の生徒さんが、4月からの自分の決めた進路に対して不安と期待があり、正直不安のほうが大きかったけど、今日ヘレン・ケラーを見て勇気をもらいました、全力で頑張っていきますと力強くメッセージをくれました。

終演後の撤去作業では120人の生徒さんが手伝ってくれ、劇団員や友達とと話しながら舞台装置を運んでいきました。
片付けのなかので自分たちが見ていたものが、ばらばらになっていくこと、その工夫に驚き、そこから会話が生まれ盛り上がっていく。そこに人と人との会話が生まれ、協力や掛け合いがあり、熱が起こっていくのが感じられる時間となりました。



終演後の舞台見学から
終演後の先生の呼びかけからたくさんの生徒さんが集まってくれました、ポンプを動かしたり、舞台装置に上り、小道具に触れたりと驚きと笑顔の絶えない時間となりました。



三和高校では3年前のハムレットを覚えている先生方もおり、「また水がでてきましたね!」とそこで改めて思い出すことや、体育館という場所が劇場に変わること、そこで本物に触れることの大切さなど、生徒さん1人1人にたくさんのことを感じてもらいたいと願う先生の想いを改めて感じた時間でもありました。
本当にありがとうございました、また再会できる日を楽しみにしています。



関根学園高校



関根学園高校では2003年『星の王子さま』以来の再会となりました。
開演前、舞台袖に元気な声が聞こえてきます、普段とは少し違う空間とここれからどんなことが起こるのかわくわくしている雰囲気が伝わってきます。
開演前には校長先生の挨拶があり、「本物の芸術を感じて、日々の学校生活や自身の未来に生かしてほしい」と生徒さんたちにメッセージが送られました。
開園すると、前の盛り上がりとは変わりとてもじっくり舞台を見つめていました。静かな中に客席のなかで少しずつ動いているものがわかる、そんな2時間でした。1人1人にとって自身の大事なことに触れる時間であったらうれしいです。



終演後にはヘレン役とアニー役の2人が生徒さんたちをお見送り



2時間自分たちが見ていた俳優に驚きの声が起こります、たくさんの生徒さんが声をかけてくれました。同時に舞台では舞台見学が行われました。はじめ客席で見ていた生徒さんも参加し、1人1人自分の興味があるところをのぞいてみたり、俳優と話すなどとてもリラックスし、良い時間となりました。自分たちが感じた事を率直に話してくれたり、自分の進路や夢のことなど普段なかなか話せないことも話せる時間でした。また再会できる日を楽しみにしています。





ヘレン・ケラーの公演は今週から後半となりました、来週は岐阜県からのスタートになります。
1校1校どんなことが起こるのか楽しみに、観客1人1人の大切な時間、きっかけとなるよう頑張っていきたいと思います。



ジェイムス・ケラー役 中村滋

2017秋『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 東・西日本巡回ツアー第5週目

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10月25日(水)岐阜県 聖マリア女学院中学・高校 同校体育館
10月26日(木)新潟県 燕中等教育学校 同校体育館
10月27日(金)福島県 喜多方桐桜高校 喜多方プラザ文化センター


週末の台風が過ぎ去り、再び『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の旅に出発しました。

聖マリア女学院中学・高校

私たちが学校に到着すると朝早くから先生方が道具の搬入を手伝って下さいました。
開演前、先生の英語での開会のスピーチと劇団紹介がとても素敵でした。(生徒の皆さんはしっかり先生のスピーチを聞き取り、反応していました。すごいなあ)



公演が始まると、前半は興味津々の眼差しが舞台のやりとりに向けられていました。そして休憩を挟んでの後半は、解放されたような元気な笑い声や息遣いが寄せては返す波のように客席と舞台の間を往き来しました。「最後の場面では生徒の皆さんがヘレンと一緒に指文字を打ってくれてるような気がしました。」とアニー・サリバン役の柴崎が話したように本当に楽しい時間でした。
カーテンコールで生徒会長さんからは「周りの人たちに支えられて自分は生きているんだと思いました。」という言葉をいただきました。
そして担当の先生が「今日は私たち全員が命の大切さを感じた公演でした。」という挨拶と供に、亡くなった弟さんのことも言わずにはいられなかったように、熱い心が溢れてくるように話されました。



生徒の皆さんを玄関でお見送りする出演者たち。







指文字で「Teacher」を打つ先生方。







舞台の撤去を先生方とアーチェリー部の生徒さんたちが手伝ってくださり、最後まで一緒に創り出した温かい時間でした。学校を代表して色紙を受け取ってくれた生徒さん2人は、なんとアーチェリーの日本代表、オリンピックの強化選手として活躍しているそうです!凄い‼︎


燕中等教育学校





2年前に『ハムレットーto be or not to be』を上演している学校です。本来は6年間でなるべく違うジャンルの芸術を鑑賞しているそうですが、今回は生徒さんにとって良さそうな内容だったので新潟県に来られるうちにぜひ見せたくて『ヘレン・ケラー』を呼んでくれたとのこと。
開演前に担当の先生が『ハムレット』の公演のことなど劇団紹介をした後、「特に興味があって近くで見たい人は前の方に来てもいいですよ。」と呼びかけると、約500人の生徒さんたちがギュッと前に詰めて舞台の近くに集まりました。その様子を陰から見ていた劇団のメンバーは驚きと喜びを胸に公演に臨みました。舞台の出来事を見逃すまいと隅々まで見ている客席の皆さんの存在をひしひしと感じながら過ごした2時間でした。カーテンコールではとても力強い拍手をいただきました。柴崎が「ハムレットでも来ていますので“帰ってきたなー、ただいま!”という感じでした」と話すと、とても温かい笑い声が返ってきました。





公演後には3年〜6年生の有志の皆さんが片付けを手伝ってくださり助かりました!話がしたいと生徒さん先生方が訪ねて来てくれたのも嬉しかったです。


喜多方桐桜高校





工業科と商業科のある学校で、こちらでは3年前に『ハムレット』を公演しています。
度々風の公演を取り上げて下さり、新しい作品でまた学校の皆さんと出会えることは私たちにとって本当に嬉しくワクワクします!
開会の先生の挨拶の時は元気に盛り上がっていた生徒の皆さん。公演が始まるとスーッと舞台に集中し、一人一人との心の対話が生まれてくるのを感じました。



カーテンコールの時に「生きる力と可能性を感じました。」と生徒会長さんが話してくれました。今日の公演で見て感じ考えたことが、生徒の皆さんの明日に繋がっていきますように。
公演後はホールの玄関で出演者がお見送りをさせていただきました。「ありがとうございます!」と元気な声で挨拶してくれた生徒さんがたくさんいました。
そして学校のホームページに今日の公演の記事を早速載せて下さり、先生のコメントにはこんな言葉がありました。「サリバン先生の奮闘に心打たれるものがありました。教育の原点を見た思いです。」「白熱の演技に感謝です!」

3校それぞれに学校の印象が鮮やかに残る公演でした。生徒の皆さんの言葉、普段とは違う姿に出会い喜んでくれた先生方。ここに書ききれないくらい劇団員それぞれが深く人の心と遭遇した瞬間がありました。
一つ一つの出会いをまた次の公演への力にして、旅が創られていくことを感じる1週間でした。

文:稲葉礼恵(パーシィ役)

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第5週目

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10月23日(月) 高稜高校(福岡県)
   24日(火) 宇土中学校・高校(熊本県)
   25日(水) 鹿児島女子高校(鹿児島県)
   26日(木) れいめい中学校・高校(鹿児島県)
   28日(土) 甲佐高校(熊本県)

第5週目は、台風21号と22号の接近に挟まれていましたが、幸運にも風雨の影響も受けずに公演を続けられた一週間でした。

高稜高校
2013年の『Touch』に続き、風の公演は6回目となります。
トラックから体育館までの道のりが遠いので、前日の日曜日に搬入を行いましたが、搬入が終了した途端に、雨と強風が襲ってくるという第一の幸運でした。
本番は、熱気にあふれる客席で、公演を楽しみに待っていたというのがひしひしと伝わってきました。リラックスしながら、味わうように芝居を見ている姿が印象的でした。
体育館の片付けがすっかり終わった後、前日の搬入から手伝ってくれた生徒会の生徒さんが「元の体育館に戻って、なんか寂しいな。」と、つぶやいたのが印象的でした。ジャンヌ・ダルクの時間が大きな思い出となってくれたのではないでしょうか。








宇土中学校・高校
1000人近くの生徒さんがびっしり入った体育館での公演でした。体育館に入場した時から大きな盛り上がりで、開演前には、先生方のバックステージツアーが行われた程でした。真剣な眼差しで食い入るように見つめる客席が印象的でした。
宇土高校は、アンセラン役の栗山友彦の出身校でもあります。カーテンコールの際に栗山が卒業生であることが紹介され、「この2時間の喜びと共に、誇りをもって学園生活を送ってください。」と、挨拶すると大きな拍手が起こりました。
後片付けでは、図書委員をはじめ80人にものぼる生徒さんが、劇団員に質問や感想を述べながら手伝ってくれました。






鹿児島女子高校
この学校も2011年の『ハムレット』に続き、風は6回目の公演になります。
元気でハツラツとした印象の客席で、目の前で起こる出来事に驚いたり、ときに声を上げて笑い、楽しみながら見る中で、いろいろなことを発見したのではないでしょうか。終演後の生徒たちの顔が変わったように見えたのが印象的でした。
後片付けも100人を超える生徒さんが手伝ってくれました。手伝ってくれた演劇部、バレー部、バスケ部、新体操部、経済調査部、それから有志のみなさん、ありがとうございました!






れいめい中学校・高校
3年前に『ヘレン・ケラー』を上演した学校で、高校生の中には『ヘレン・ケラー』を中学生の時に見た生徒さんもいます。先生方の期待感の高さも伝わってきます。
元気な生徒さんも多く、賑やかな開演前とはうってかわって開演すると、何かを探すように芝居をジッと見つめる姿が印象的でした。
終演後には、すこぶる元気なバスケ部の生徒をはじめ、有志の生徒さんたちが最後まで後片付けを手伝ってくれました。






甲佐高校
この学校も3年前の『ヘレン・ケラー』に続いての公演です。土曜日の文化祭の中での公演です。前日の仕込みの最中から会う先生会う先生から「みんな『ジャンヌ・ダルク』を楽しみにしています。」と、声をかけられます。おかげで台風も早く去ってくれたようです。
生徒数150人の小さな学校ですが、生徒たちの仲の良さがうかがわれます。本番は、甲佐高校の敷地内にある松橋西支援学校上益城分教室の生徒さんも一緒に観劇し、盛り上がりつつ、いろいろなことを感じ取っている姿が印象的でした。
野球部のみんなが前日から精力的に手伝ってくれたのは助かりました。








9月27日から始まった九州巡回公演は、12月20日まで続きます。まだ折り返し点にもきていません。中学・高校生にとって、なぜ演劇が必要なのか、演劇とは何なのかということを問いながら、旅は続きます。

文:柳瀬太一(語り手)

2017年『ジャンヌ・ダルク—ジャンヌと炎』九州巡回公演 第6週目

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2017年『ジャンヌ・ダルク—ジャンヌと炎』九州巡回公演第6週目に入りました。

10月30日(月)熊本県 小国高校・南小国中学校・小国中学校
11月 1日(水)福岡県 小倉東高校

旅班は阿蘇・小国町へ移動、今週は2回の上演でした。

小国高校 


公演前の会場。木造のきれいな温かみのある小国高校の体育館。

小国高校、南小国中学校、小国中学校3校の合同公演で、小国高校の体育館で公演が行われました。午前公演のため前日に舞台を設営。気温もかなり低くなっていましたが、迎えてくれた小国高校のご担当の西田先生が「今日はこれでも暖かい方」と言われ、皆「エ~!」とびっくりするほど寒くなりました。
当日、学校の舞台を楽屋にしている私たちには、それぞれの学校の生徒さんが入ってくる様子が感じられ、同じ町の学校の生徒たちがどのように見るのか楽しみでした。にこやかに、ケラケラと笑う声やじっと見るまなざしの中で舞台がつくられていきました。公演後には、南小国中学校の代表の生徒さんが「生の演劇に触れ、演出、照明、音楽が迫力がありとても感動しました。これからも芸術活動というものに触れてゆきたいと思います」と、堂々と挨拶された姿に客席からも大きな拍手がありました。人によっては初めて触れたかもしれない演劇で、そのまなざしが私たちの舞台を支え、ともに創り出してくれていることを改めて実感するとともに、演劇との出会いが一人ひとりのなかで息づいていってほしいと願っています。




公演後には小国高校の1,2年生が片付けを手伝ってくれました。


生徒さんたちが帰ったあと、中学校の先生方も片付けに参加してくれました。とてもおもしろかったと、先生方も生徒さんたちと一緒になって舞台を楽しんでくれたようです。ありがとうございました!!


お手伝いいただいた先生方と。


小倉東高校


3年前に上演した『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の色紙が、学校の廊下に額縁できれいに飾られていました。

こちらの学校では創立39周年の記念行事の中で公演が行われました。
 公演前には式典が行われ、最後に「時代が激しく変わりゆく中で、人間の質は変わらない、しかしターミネーターのような時代になっているかもしれない(会場笑)。今日上演する作品もそうですが、過去の歴史から君たちは自分自身の未来を見つめ、そして努力していって欲しい」と校長先生が挨拶されました。
 体育館に入ってくる役者たちを、元気いっぱいに迎えてくれた生徒さんたち。私たちも何かワクワクする気持ちでいっぱいでした。
 溢れる元気な笑い声のなか、芝居が進むにつれ真剣に舞台に向かい、沈黙のなかで一人ひとりが何かを捕まえようとしている姿がありました。公演後、生徒会長さんが「最初は和やかな雰囲気でしたが、迫力のある演技で作品世界に入り込み、その空間に感動しました。今日はすばらしい演劇をありがとうございました」と挨拶してくれました。
みなさん一人ひとり違う感触を持ちながら、心に受けためたことを忘れないでいてほしいと思います。




公演後にはバックステージも行われ、興奮した様子で、衣裳や人形に触れる生徒さんたち。


片付けにはテニス部、バレー部、バスケット部、バドミントン部、美術部、創作部など50人位の生徒さんが参加してくれました。みなさん本当にありがとうございました!!
帰り際には、大勢の生徒さんが旅班全員体育館を出るまで見送ってくれました。


 9月下旬からスタートした『ジャンヌ・ダルク-ジャンヌと炎』も来週には折り返しとなります。生徒さんが何を見て何を感じているのか、その感触をしっかり持って、旅班は後半の公演へと向かいます。

工藤順子(召使い・イザボー王妃)

2017秋『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 東・西日本巡回ツアー第6週目

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台風が過ぎ、冬の始まりを感じさせる寒さと共に始まったヘレン・ケラーツアー第6週目。

10月31日 能代高校(秋田)
11月1日 開志国際高校(新潟)
11月2日 南紀高校(和歌山)


10月31日は秋田県、能代高校での公演。

本番前の校長先生の挨拶では「更に感受性を豊かにできる時間になればと思っています。」という言葉を聞いて、私達もこれから若い観客達と何を創り、何を共有する事ができるかと舞台袖でワクワクしながらの開演を待っていました。
公演が始まると、開演前の校長先生の期待を上回るような真剣な眼差しで舞台を見つめる姿が印象的で、とても観る力や聞く力が優れた観客だなと舞台上で感じていました。
寒さに負けず暖かい空間を創ってくれてたのではないかと思います!

更にカーテンコールでの生徒会長さんのお礼の言葉では「ヘレンの苦労や家族、サリバン先生の苦労がわかりました。」と様々な視点で公演を観てヘレン・ケラーを創ってくれました。

バックステージでは舞台装置の細かい所まで興味を持って質問し、公演の感想などを聞かせてくれました。
舞台上の小道具や舞台裏、基本台の下の構造にまで興味を持ってくれています。

演劇部の生徒さん達との座談会では、
「役者はどうやって動きを考えてるのか」
「どうやって動きのメリハリを付けているのか」
と同じ役者としての質問や疑問をなげかけてくれて大会間近だという事もあり演劇部さん達の緊張感が伝わってきました。
大会も頑張って下さい!

搬出のお手伝いには女子バレー部と男子バスケット部の皆さんが来てくれました!
みんな寒い中積極的に道具を運んでくれて、中には自らトラックの中での積み込みを手伝ってくれたりと
つい1時間前まで劇場だった体育館があっという間に元の体育館へと戻りました。

また能代高校の皆さんと再会できることを願っています。



11月1日は新潟県開志国際高校での公演。

開志国際高校は勉強やスポーツ、更には医学や語学も盛んな学校だと聞きどんな生徒の皆さんと出会えるか、そしてその生徒さん達とどんなヘレン・ケラーを創る事ができるのかと楽しみにしながら学校へ向かいました。
学校に着くと早速搬入時には朝早くから20名程の柔道部の生徒さん達がみんな力強くテキパキと手を貸してくれてとても早く搬入を済ませ、本番に向かう事ができました。
ありがとうございます!

本番前になると、劇場へ変わった体育館を見て「すげー」「おぉなんか凄いことになってる」と声をあげ、公演を楽しみにしている姿を見せてくれて、そのすぐ後にはどんどん興味を惹かれたのか舞台裏まで覗きに来てくれてました。
公演中は舞台の上で起こっている出来事一つ一つに関心を持って反応し、とても真剣にヘレンケラーを創ってくれました。

バラシ(撤去作業)、搬出では医学科進学コース、国際コースの皆さん、先生方が手伝って下さり、その中には数多くの留学生も参加してくれました!たくさんの質問を綺麗な日本語で投げかけてくれてとても嬉しかったです。
舞台装置の搬出や積み込み、みんなが最後まで積極的に参加してくれて、様々なお話しが出来てとても有意義な時間でした。

最後はバスが見えなくなるまで見送ってくれてありがとうございました!



11月2日は和歌山県南紀高校での公演。

南紀高校は本番前日の仕込みでした。
仕込み中にたくさんの先生が体育館に足を運んでくださり、舞台の構造はどうなっているのか。劇団がどういった公演を続けているのか。などたくさんの質問をしてくださいました。

本番当日は文化祭期間中という事もあり、自作の仮装を身につけて体育館に入場してくる生徒さんもいて劇団員も驚きと期待を胸に開演を今か今かと待ち望んでいました!

公演中は落ち着いた雰囲気でヘレンケラーの空間を創ってくれて、観客が創る空間の大きさに、様々な可能性を発見できました。

公演後の副会長さんの挨拶では「人の可能性の大きさを感じ、芸術文化に触れるきっかけになりました」という言葉をいただき、私たちが演劇を追求していく原動力や支えとなる素敵な言葉をいただけたなと感激しました。素敵な挨拶をありがとうございます。

バックステージでは生徒の皆さんそして先生、保護者、OB、OGの方まで参加してくれました。舞台装置に興味を持って質問してくれたり、保護者のおばあちゃんはお孫さんの話を聞かせてくれたりと積極的に劇団員に話かけてくれて、とても充実した時間になりました。

更にバックステージ後には劇団員も文化祭に参加させてもらいました!
目移りするほど並ぶ食品バザーや展示スペース、チャリティーバザーなどたくさんのブースがありバザーを楽しみながら生徒さんや先生方と交流することができてとても幸せな時間を過ごす事ができました!
また再会できることを楽しみにしています!

※公演の模様の写真は後日アップさせていただきます。しばらくお待ち下さい!

文:蒲原智城(ジェイムス・ケラー役)

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第7週目

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トップの写真は、佐賀農業高校の食品科学科の生徒たちから頂いたクッキーです!ありがとうございました!

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第7週目の公演は、

11月 6日(月)大分県 大分中学校・高校
    7日(火)福岡県 九州国際大学附属高校
    8日(水)長崎県 長崎東中学校・高校
    9日(木)長崎県 海星中学校・高校
   10日(金)佐賀県 佐賀農業高校

大分県から始まり佐賀県へと、北部九州を巡る1週間でした。

大分中学校・高校
iichikoグランシアタでの公演でした。
開場時間になると元気な声とともに生徒が続々と入ってきて、楽屋でスタンバイしている私たちにも芝居を楽しみにしている熱が伝わってきました。
開演前、担当の先生のあいさつで「演劇はテレビやドラマと違ってどこを見てもいいんです。いろいろなところを見て、セリフを聞いてそして何かを感じて帰ってほしいです。」と仰っていました。
その言葉通り、幕が開けると自分たちの思い思いの感覚で笑ったり、時にはシンとしたりと、多くのことを感じながら芝居を観ているなと舞台の上にから感じました。









終演後、ご担当の先生と色紙を挟んで記念撮影を行いました。ありがとうございます。

九州国際大学附属高校
この公演は一年生のみの観劇でした。
開演前、体育館に集合した生徒たちがピタッと私語をやめ、開演を待っている姿がすごく印象的でした。
芝居が始まると開演前の緊張感も持ちながら、でも笑いたいところは笑ったりと、生徒たちの中でジャンヌ・ダルクの物語を作りながら舞台に集中していました。
カーテンコールで代表の生徒あいさつにも芝居を観終わった後の高揚を感じました。そして花束を二本もいただきました、ありがとうございます!
撤去作業にはアスリートコースの生徒たちが手伝ってくれました。撤去作業を手伝ってくれた生徒の表情はとても生き生きしていて、公演と片付けを通して何かを発見している姿がありました。









長崎東中学校・高校
この公演は前回の「星の王子さま」以来16年ぶりの公演です。
体育館が2階ということで、前日に荷物の運び入れを行いました。



当日の朝バスケットボール部の生徒たちが、残りの運び入れを手伝ってくれました。
本番、始めは笑いがあったりと盛り上がっていましたが、話が進むにつれてだんだんと緊張感を感じる張り詰めた雰囲気に変わっていきました。ジャンヌ・ダルクのストーリーの中に、何か真剣に掴もうとするものがあったのではないでしょうか。
撤去作業にも、バスケットボール部、野球部、の生徒たちの力強いお手伝いがありました。私たちが想定していた時間よりも早く終わったのも、パワー溢れる生徒たちのおかげです。








海星中学高・高校
オランダ坂を登った先にあるこの学校は、体育館が校内の坂を下ったところにあります。
私たちが前日準備のため学校に向かうと、30人くらいの生徒が待っていてくれて、荷物の運び入れを手伝ってくれました。
荷物を運んでいる生徒から「明日の公演絶対成功させましょう!」と声をかけてもらい、より一層本番への期待が膨らみました。



本番は午前と午後の2ステージ行われました。
午前の部は高校生のみの観劇でした。
受けたものを素直にリアクションとして出してくれる生徒たちで、舞台の上の役者もそれに呼応していました。ジャンヌ・ダルクという舞台空間を2時間という短い時間、一緒に作ってくれていました。
午後の部は高校生と中学生の観劇でした。
高校と中学というまた普段と違った人が集まった中、高校生・中学生関係なく笑ったり、共有したりと、客席からはじっくりと自分たちの感覚で芝居を噛みしめている様子が印象的でした。カーテンコールでは花束を9本もいただきました、ありがとうございます!


終演後すぐ、舞台裏を覗きに来てくれた生徒たち。

ジャンヌ・ダルク役の高階に、放送部の生徒のインタビューがありました。
片付けには60人以上の生徒さんが集まってくれて、役者やスタッフに声をかけ質問や感想を話しながら手伝ってくれていました。










佐賀農業高校
この学校は97年の「ヘレン・ケラー」以来、20年ぶりの公演でした。
開演前の校長先生のあいさつで「演劇には1+1のように答えはありません。感受性の若いうちにいろいろなことを感じてほしい。」仰っていたように、本番中はじっくりと何かを受け取るように観ていました。そのことはカーテンコールでしてくれた、生徒会長さんの「最初は面白く、舞台が進むにつれてのめりこんでいきました。」というお礼の言葉からもジャンヌ・ダルクの世界を想像しながら見てくれていたのだと感じました。
終演後にはジャンヌ・ダルクと生徒会の生徒との座談会も開かれました。
撤去作業にもハンドボール部、バスケットボール部、農業クラブの生徒たちが手伝ってくれました。









九州巡回公演「ジャンヌダルク―ジャンヌと炎」も折り返しを迎えました。1校1校の出会いを大切にし、その場で出会える若い観客たちと何が生み出せるのか、楽しみを胸に後半の公演に向かっていきます。

石岡 和総(シャルル7世)

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第8週目

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今週も、キラキラした笑顔に出会えました。
 写真は天草高校での撤去作業の際に、仕掛幕を下ろす作業をしてくれた女の子たち。


2017年秋『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第8週目は、
11月14日(火)宮崎県 延岡市立南中学校
    16日(木)熊本県 熊本県立天草高校・定時制・倉岳校
    17日(金)福岡県 折尾愛真中学校・高校 

延岡市立南中学校

開演前のお昼休み、校庭ですれ違った生徒さんたちは、みんな元気に声をかけてくれて、この公演への期待を感じさせてくれました。さあ開場時間…… さっきの元気の良さとは打って変わって、し~んと静かに整然と着席。ちょっと驚きつつ開幕すると、とても明るく楽しそうに「ジャンヌ」の世界に入ってきてくれました。
終演後の生徒会長さんのご挨拶の中で特に私に響いたのは「〝ジャンヌの切なさ‘’を感じました」という言葉でした。

撤去作業のお手伝いには、バスケットボール部をはじめ、あらゆる部活の生徒さん、有志の皆さんが集まってくれました。
「お手伝い」や「作業」という枠からはみ出して、やってみたい! という初めての経験への興味がそこここに溢れていました。 

 

生徒の皆さんをしっかり見守っている先生方と、生徒さんとの信頼関係が笑顔を生んでいる、そんな気がしました。


熊本県立天草高校・定時制・倉岳校

およそ800人の皆さんが一堂に会し、ギャラリーにも客席が設けられました。特に演劇部の生徒さんたちは楽しみにしてくれていたようで、開演前に体育館を訪れて、設営された舞台を見学し、座長の柳瀬が案内・説明しました。

 
公演中は、まさに食い入るように体ごと注がれている視線が感じられ、一緒に舞台空間で呼吸する愉しさを味わわせてもらいました。生徒会長さんからは「ジャンヌの強さと優しさを感じました」とお礼の言葉をいただきました。
撤去作業には大勢の生徒さんが集まってくれて、劇団員との会話も尽きることがありませんでした。

 
  アンセラン役の白石が話す撤去の手順と注意点に耳を傾ける生徒の皆さん

荷積み作業がすべて終わり、トラックのゲートが閉まる頃、演劇部の皆さんが私のもとに来てくれました。もっともっと話したかったのに時間切れでゴメンナサイ。先生からあなた方の感想をMailで寄せていただきました。ツアーメンバーみんなで読ませてもらいました、ありがとう!
外はもう真っ暗な中、部活を始めた生徒さんたちが大勢、あちらこちらで、私たちを乗せたバスとトラックをいつまでも元気に見送ってくれました。


折尾愛真中学校・高校

会場は北九州芸術劇場。1000人強の生徒さんたちで3階席まで埋まりました。この学校で風が公演するのは6回目になります。

舞台上で起きる一瞬一瞬の出来事に対して、ビビッドに反応を返してくれる皆さん。演劇という非日常の空間を思いっきり楽しんでくれているようでした。お礼の言葉からも、たくさんのことを受け取ってくれたことが感じられ、嬉しく思いました。
皆さんが退場し終えるのを待たずして撤去作業を始めた私たち。その様子にも生徒さんたちは興味津々、ノリノリで声をかけてくれました。


  ご尽力いただいた担当の先生方にお礼の色紙をお渡しして記念写真。

今週は以上3校での公演でした。お世話になった先生方に改めてお礼を申し上げます。
舞台空間に触れることによって、また、ひとりの少女ジャンヌの足跡をたどることによって、客席に座ったひとりひとりの中に、さまざまな発見や思いが生まれたことの一端を聞かせてもらうことができました。
もう消えてなくなってしまった2時間……でも、これから先のいつの日か、あの時の印象が姿や形を変えて、皆さんの心の中に思い出されることを願っています。

「ジャンヌ・ダルク」2017年秋のツアーも折り返しを迎えました。気を引き締めて、後半に向かいます!

木村奈津子:ヨランド・ダラゴン役

 


2017秋『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』東・西日本巡回ツアー最終週

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9月から始まった『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2017秋 東・西日本巡回公演は、

11月6日[月] 金光大阪中学校・高校(大阪府/同校体育館)

11月7日[火] 中百舌鳥中学校(大阪府/同校体育館)

の公演で最終週を迎えました。

ブログの投稿が遅くなり、両校のみなさん、本当にごめんなさい。

この週は両日とも大阪府での公演。エネルギー溢れる生徒さんたちと、その生徒さんたちを想う先生方に支えられ、学校と劇団が一緒になって演劇の場をつくれたと感じる2日間でした。

金光大阪中学校・高校

前日の日曜日、学校の体育館で舞台の仕込みを行いました。金光大阪中学校・高校の大きな体育館は2階にあります。そこへ、今さっき試合を終えたばかりのサッカー部の生徒さんたちがお手伝いに来てくれました!部活の指導をされている先生と楽しそうに声を掛け合い、軽快なフットワークで荷物を運び込んでくれたサッカー部のみなさん。試合後すぐに駆けつけてくれてありがとう。みなさんの笑顔や、絶妙なチームワークに元気をもらいました。

そして公演当日。体育館は生徒さんと先生方でいっぱいになりました。体育館の水銀灯が消え、いよいよ芝居が始まりました。およそ1000人の視線が舞台に注がれます。始まりから終わりまで、本当に集中して、目の前で起きていることを見続けてくれました。中学生が笑うことで空間が和らいだり、高校生が引き締まった雰囲気をつくったり、と、色々な場を生み出してくれました。

終演後には演劇部のみなさんと座談会・舞台見学を行いました。話を聞いてみると、彼らは、自分たちのこれからの活動について、とても真剣に考えていました。舞台装置、音響、照明、俳優や演出、今日見て、聞いて、触れたすべてに関心を持ってくれていました。模索をしながら、お互いに言葉を交わし合い、を探し続けてほしいと思います。

さらに、サッカー部、野球部のみなさんが撤去のお手伝いをしてくれると事前に伺っていたのですが、なんと!嬉しい悲鳴が上がるほどたくさんの部活動の生徒さんが、撤去作業のために集まってくました。みんなとてもいい表情で俳優と話したり、積極的に荷物を運んでくれたり、頼もしかったです!とてもいい時間と思い出をつくることができました。

この公演を行うために、担当をしてくれた西村副校長先生も、みなさんが芝居を見る姿や手伝いをしてくれる姿に喜んでくれていました。金光大阪中学校・高校のみなさん、ありがとうございました。また再会できることを願っています。


中百舌鳥中学校

中百舌鳥中学校での公演も、記憶に刻まれる一日となりました。

体育館に入場して来た中百舌鳥中学校の生徒さん。私たちも驚くほどの元気の良さで、これから始まる芝居で、どんな出会いができるのか、ドキドキワクワクしていました。

開演直前、担当の周藤先生が生徒さんたちに呼び掛けます『一瞬でも目を逸らすと、場面は変わっているかもしれません、大切なことを見逃さないように、見てくださいね!』

先生が生徒さんたちに声を掛けた通りみなさんは、細かな動きから、言葉までどんな瞬間も見逃さずに、あちらこちらで舞台で起きていることに反応をしていました。思いきり笑い、疑問に思ったことは言葉にし、真剣になり、集中する。客席のみなさんの迫力には驚かされました。凄かったです。終演後の撤去の時間も、体育館の中は笑い声でいっぱいになり、賑やかでした。誰も彼もが一生懸命に進んで荷物を運んでくれました。面白い話を聞かせてくれたり、丁寧に挨拶をしてくれたり、優しく声を掛けてくれたり、本当に楽しかったです。部活が始まる寸前まで、協力してくれました。中百舌鳥中学校のみなさんのこと、忘れません。いつかこの日のこと、思い返してくれたら嬉しいです。

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2017年秋の巡回公演は幕を閉じました。この秋も、たくさんの出会い(そこには積み重ねてきた色んな時間も)がありました。『今日出会ったばかりなのに、こんなふうに話ができるなんて。別れを言うのが寂しい。会えて良かった。』と、言葉を贈ってくれた生徒さんがいました。直接言葉を交わし合うことが出来たあなたのなかに、演劇と言う場を通じて出会うことが出来たあなたのなかに、いつか、何かが起きること(自分に自信を持ったり、人や物事と向き合う始まりを見いだしたり)を、私たちは願って、その一瞬に自身のすべてを懸けて旅を続けてきました。この度の時間と出会いと記憶を体に刻み、これからも真摯に人、演劇と向き合っていきます。

生徒のみなさん、先生方、本当にありがとうございました。

アニー・サリバン役: 渋谷愛

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』 九州巡回公演 第9週目

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9月下旬から始まった『ジャンヌ・ダルク』の九州ツアーも、気が付けば2か月たち12月に入ろうとしています。

トップの写真は、長崎県の小浜高校にて終演後の撤去作業を手伝ってくれた有志の生徒さんです。

第9週目は、

11月20日 (月)中津東高等学校

11月21日 (火)中津北高等学校

11月22日 (水)大分工業高等専門学校

11月24日 (金)小浜高等学校

大分から長崎へ九州を横断する中で、新たな出会いや再会、そして風が歩み続けてきた道のりをより鮮明に感じることのできた1週間になりました。


中津東高等学校

最初の学校は、シャルル7世を演じる石岡和総の母校での公演です!

前回の『ハムレット』と同様に公演中も終演後も、とても元気な姿を見せてくれました。

なんとお手伝いに参加してくれたサッカー部のコーチを務める先生は、石岡の同級生でした。開演前の挨拶で担当の先生がそのことを伝えた瞬間、客席の驚きの声がとても印象的でした。

公演は、とても自由に演劇を楽しむ姿を失わずに、終始、真剣な眼差しを舞台に注いでくれました。学校の雰囲気は、在校する生徒さんや先生方によって常に変化していくものだと思います。しかし、この日の公演は以前、ハムレットを上演した中津東高校を鮮明に思い出すほど、変わらぬ表情に出会わせてもらいました。

写真は卒業生から在校生に色紙の受け渡しです。

石岡自身にとっても、この体育館で在校中にハムレットを観劇し、風への入団を決心した彼のスタート地点です。あの時、客席にいた石岡と共に舞台に立っている喜びと、その彼が劇団員として高校生の前に立っているこの時間の流れが、風の巡回公演を行い続けるとても大切にしたい意義を発見させてくれました。

終演後のお手伝いも、当初サッカー部の生徒さんと聞いていましたが、野球部や女子バスケ部と快く参加してくれました。先生方もそんな彼ら、彼女たちの背中を見つめながらも、十代に負けない姿で劇団員と共に動いてくれました。

 

そして中津市2日目は

中津北高等学校

朝、学校に到着するとすでにお手伝いの生徒さんが体育館で待っていてくれ、「公演楽しみにしてました!」と寒さを吹き飛ばすほどの笑顔で劇団員を迎えてくれました。

開場すると体育館に広がる驚きの声が、朝の時間をギリギリまで参加してくれた生徒さんだけではなく、学校全体が演劇を待ち望んでいてくれていたことを感じさせてくれました。公演は朝の笑顔と打って変わってひりつく様な緊張感を持ちながら、ジャンヌの姿を目で追っているようでした。

カーテンコールでは、担当の先生から”中津北流のお礼”を全校生徒と先生方から盛大な拍手でいただきました。
そして、終演直後の退場指導を行う先生が一言「すごい舞台だね。ここに置いておいてほしいね。」と生徒さんたちに語り掛けている声に、舞台裏にいた劇団員はとても嬉しく、また公演の終わりと別れが近づいている寂しさを共有した気がします。

先生の言葉に背中を押されてか、急遽、舞台裏見学が行われました。

撤去作業には朝に参加してくれた皆さんだけでなく多くの生徒さんが参加してくれました。劇団員が事細かに説明する必要のないくらいに、自分たちでどのように運ぶべきかを話し合いながら、考えて動いている姿がとても印象的でした。


大分工業高等専門学校

雨がパラパラと降るなか、この日も朝から学生会の皆さんが大道具搬入作業を手伝ってくれました。それも一限の授業のない学生は、搬入が終わるまで参加してくれ、授業のある学生さんは少し後ろ髪引かれるような姿を見せてくれました。

高専での公演は一般の高等学校と異なり5年間の一貫教育があるので、普段の公演よりもより幅の広い年齢層との出会いがあります。1年生から3年生の他校と変わらぬ高校生らしい反応から、4年生・5年生のより批評的な視線も相まって互いに楽しむことや、真剣に見つめることを再確認させあいながら舞台を見つめていました。終演後の挨拶では学生会長さんが「僕にはジャンヌのように神の声は聞こえませんが、学生たちの声をよく聞いて学校をより良く出来るようにしていきたいです。」と、いま観た演劇をすでに自分のものにし、真摯に学生に向き合おうとする立派な姿に出会わせてくれました。

終演後の撤去作業もまた学生会の皆さんが参加してくれ、自分たちで声をかけ合いながら他の人の作業をしっかりと見つめ、進んで手を出し協力的に作業を行っていました。演劇は俳優や演出、照明や音響、舞台美術と様々な人間が関わる芸術だからこそ、私たちも日々の作業についても意見の出し合いや、協力することの重要性をお手伝いの皆さんにも伝えたいと考えています。

普段の姿に戻った体育館。『ジャンヌ・ダルク』の公演を共に創り、お互いの胸の中に今日という日を持ち続けたいと願い座長の柳瀬は最後の挨拶をいています。

そして写真には残せませんでしたが、こちらの学校には中津東高校で石岡の担任をされていた先生が、教え子の姿を観るために来てくれていました。

 

小浜高等学校

第9週目、最後の学校は長崎県の小浜高校です。なんとも嬉しいことにこちらでも朝の寒いなかから搬入作業に沢山の生徒さんが参加してくれました。開演直後から演劇との出会いに驚きの表情を持ちながらも、とても集中した視線を舞台に注いでくれていました。

何よりもジャンヌに最後に審判を伝える台詞では、とてもショックな表情とジャンヌの内面を必死に感じ取ろうとしていた生徒さんたちがとても印象的でした。

舞台撤去の時には観劇の時と同じくらいに集中し、楽しみながら作業していた姿が劇団員に大きな喜びを与えてくれました。ジャンヌ役の高階と話したいと、有志で最後までお手伝いをしてくれた生徒さんを加えると50名近くのお手伝いがありました。

全校生徒230名もいない小浜高校ですので、1/5の生徒さんがいたことに後になって驚かされました。

ジャンヌ・ダルクの九州ツアーも折り返しを過ぎ、来週で11月が終わります。

第9週目を終え、自分たちが舞台に立つことから演劇の創りだす様々な可能性に出会わせてもらった一週間になったと実感しました。沢山の出会いがあり、常に別れのなかで巡回公演を突き進んいきますが、必ずどこかで出会えることを信じ次の公演の地に向かっていきます。

生徒を見守る先生方の姿や願いを真摯に受け止め公演を続けることが、見守られていた存在が舞台に立ち、見守る存在になっていることに驚きと責任をより強く感じました。

風は冬の寒さに負けることなく九州を駆け抜けていきます。

風のバスとトラックを見つけたらいつでも声をかけて下さい!再会の日を心待ちにしています。

 

アンセラン/ピエール・コーション

白石圭司

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』 九州巡回公演 第10週目

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  『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』の九州巡回公演も第10週目を迎えました。
12月に入り、秋の涼しさから、寒さの増す季節となりましたが、そんな寒さを吹き飛ばすような、熱い想いを持った若い観客と先生方に出会い支えられた一週間となりました。

九州巡回公演第10週目は、

11月27日(月) 福岡県 明光学園中学校・高等学校
        28日(火)   〃     柳川高等学校
        29日(水)   〃     宇美商業高等学校
        30日(木)   〃     小倉商業高等学校
12月  1日(金)    〃     三潴高等学校
          2日(土)    〃    九州産業大学附属九州高等学校

での公演です。

明光学園中学校・高等学校 第10週目の始まりは、福岡県の明光学園中学校・高等学校での公演です。 ブログのTOP画は、終演後のお手伝いに来てくれたハンドボール部の生徒さんとの写真です。
2011年の『ハムレット』、2014年の『ヘレン・ケラー』に続き、風の公演は3回目となりました。 高校生の中には、3年前の『ヘレン・ケラー』を観た生徒さんもおり、時を経ての再会の公演ともなりました。
女子校でもある明光学園での公演。
公演が始まると、『ジャンヌ・ダルク』の物語の出来事ひとつひとつに、時には笑ったり、一緒に観ている友人たちと反応したり、そして、時には静かな眼差しで見つめたりと、とても自由な姿で舞台に向き合ってくれているのが印象的でした。
また、校長先生からは、「なかなか声をあげるのが難しい時代の中で、『ジャンヌ・ダルク』の公演は、彼女たちの中にきっと何か残したはずです。」と語って下さいました。

終演後には、ハンドボール部の生徒さん方と演劇部の皆さんが撤去作業のお手伝いに来てくれました。

撤去作業が終わった後は、演劇部の部長さんが、代表で色紙を受け取ってくれました。 色紙を受け取った部長さんは、熱い想いのこもったメッセージをジャンヌ役の高階に伝えていました。

柳川高等学校 今週2日目は、柳川高等学校の皆さんと柳川市民会館での公演が行われました。 柳川高等学校では、なんと今回の『ジャンヌ・ダルク』で、風は7回目の公演となりました。 また、近年では、2015年に『ヘレン・ケラー』の公演を行っており、高校生3年生の生徒さん方にとっては、またもや再会の公演となりました。


約1000人の客席に支えられた舞台は、物語が進むと同時に客席からの“観る”対話を通して、とても濃密な空間となったように感じました。
また、終演後には、代表の生徒さんよりお礼の言葉を頂き、「まるで600年前のフランスに引き込まれたようでした。ジャンヌのように信念を持ち続けることの大切さを感じました。」と、しっかりとした口調で話してくれる姿に、彼女たち、彼ら自身もまた『ジャンヌ・ダルク』の物語をひとりひとりが受け止め、自身も語り手として、様々なことを感じ、考え、舞台に向きあってくれていたのだなと強く感じた公演となりました。

宇美商業高等学校 今週3日目は、宇美商業高等学校での公演です。 宇美商業高等学校では、風は24年ぶり、3回目の公演となりました。
2階の体育館での公演ということもあり、前日の夜からの搬入作業となりましたが、宇美商業高等学校に着くと、夜の遅い時間にも関わらず担当の先生を始め、多くの先生方が搬入作業のお手伝いのために待っていてくれていました。 また、女子バレー部の生徒さん方も、ちょうど部活を終えた後、みんなで協力して、明日の公演のために体育館にシートを敷く作業をしてくれていました。 大変な2階搬入も、明日の公演や生徒さん方の姿を想い、笑顔でお手伝いをして下さる先生方に支えられてあっという間に終わりました。

そして迎えた本番。 『ジャンヌ・ダルク』の世界を、色めく好奇心と探究心に満ち溢れるような眼差しで観ている客席からは、とても力強いものを感じました。 また終演後の代表の生徒さんのお礼の言葉を頂き、「自分も心が折れそうになっても、ジャンヌのように諦めない」という言葉がとても印象的でした。
そして、終演後には、なんと!約200人ほどの生徒さん方と先生方が後片付けの搬出作業にお手伝いに来てくれました!

先生方の中には「いやー、筋肉痛になっちゃいました」と話しながらも、最後の最後まで笑顔で生徒さん方と一緒に公演を支えて下さいました。 本当にありがとうこざいました!

小倉商業高等学校 今週も折り返しとなった4日目の公演は、小倉商業高等学校での公演です。 小倉商業高等学校での公演は、1988年の『ハムレット』、2012年の『Touch』に続き風は3回目の公演となりました。 こちらも、2階体育館での公演でしたので、前日の夜搬入の作業となりました。 小倉商業高等学校でも、担当の先生を始め、前回の『Touch』の公演の時の担当の先生や演劇部の顧問の先生方が夜の遅い時間にも関わらず、明日の公演の為にお手伝いをして下さいました。
そして、迎えた本番では、とてもしっかりとした表情で、舞台に熱い視線を向ける客席に支えられた公演となりました。 また、なんと校長先生自ら、体育館で座って見ている生徒さん方に紛れて、一緒になって鑑賞をして下さっていました! のちに、ジャンヌ役の高階に、「生徒がどういう表情で観ているのか気になって一緒に鑑賞しました。下を向いている生徒がいて、あれ?寝ているのかな?と思ったら、違ったんですよ。何か真剣な表情で考えていたんですよ。」と語ってくれていたそうです。 校長先生の言葉から、たった2時間の時間のなかでしたが、その瞬間瞬間のなかで若い観客たちが様々なことを捉え、発見し、全身を震わせながら、生きずいてくれていたのだなと感じました。

また、終演後には、バックステージツアーも行われました。 小倉商業高等学校の演劇部の生徒さん方。 好奇心の赴くままに思い思いに舞台や袖の中を見たり、触れたりしていました。

そして、撤去作業のお手伝いには、強制にしたくなかったという先生の想いもあり、あまり、声を掛けずにいたそうでしたが、たくさんの生徒さん方が来てくれました! 本当にありがとうございました!

三潴高等学校 今週5日目の公演は、三潴高等学校での公演です。 風の公演は初めてとなる三潴高等学校での公演。
校長先生の劇団紹介と挨拶から始まり、先生の言葉からバトンを受け取るように、大きな拍手とともに始まった公演。 先生方の想いを受け取るように、冒頭のシーンから、今からここで何が行われるのだろうかとしっかりとした目線を舞台に注いでいました。 物語が進んでいくにつれ、彼らの瞳には光が増し、ジャンヌの行く末を見守るような緊張感漂う空間となっていました。 彼から自身もジャンヌへの願いや祈り、ジャンヌ・ダルクの生きた世界への想いを感じるような公演となりました。   また、終演後には、野球部を始め、たくさんの部活の生徒さんも集まってくれました!  

慣れない作業もあった中、皆んな笑顔で積極的にお手伝いをしてくれました。 男の子たちが多い中、女の子たちも負けないくらい力強くてお手伝いをしてくれました。 そして、一緒にお手伝いをしてくれた女子バレー部は、なんと、次の日が大会だと聞きました! 撤去作業が終わった後、真剣な表情で部活を始めるバレー部の皆さん。 なによりも、皆んなで試合が出来ることが、嬉しくて楽しみだと語ってくれた部長さんの姿は忘れられません。 『ジャンヌ・ダルクの』の公演を通して、彼女たち、彼らにとって、少しでも何かの糧となって頂ければ幸いです。


九州産業大学付属九州高等学校 今週最後の公演は、九州産業大学附属九州高等学校の1年生の皆さんとの公演でした。 こちらの学校では、風の公演は5回目となりました。 また、2014年の『ヘレン・ケラー』の公演からは、毎年1年生は、風の演劇鑑賞をすることになっています。 午前開演ということもあり、前日の搬入作業となりましたが、吹奏楽部の力強いお手伝いのおかげで、あっという間に舞台が組み上がりました。
そして、本番が始まると、ひとりひとりがしっかりとした身体を持って、真剣に舞台に向き合い、一緒になって、『ジャンヌ・ダルク』の世界を創ろうとしてくれる姿に支えられた公演となりました。

終演後には、バックステージツアーが行われました。 九州産業大学附属九州高等学校には、造形芸術科があり、舞台や小道具、衣装までも、とても細かい鋭い視点で観察している姿はとても驚かされるものばかりでした。 大盛り上がりのバックステージツアーとなりました。 バックステージツアー終演後に、ひとりの先生が「今日は本当にありがとうございました。今日、芸術鑑賞した生徒の中には、これから舞台や衣装など裏方に向かう生徒が多いと思います。とてもよい刺激となりました。この時間のことを胸に残して、きっと何か持って帰ってくれたと思います。」と語って下さいました。


また、バックステージツアーの後は、演劇部による座談会も行われました。 こちらもかなり盛り上がっていた様子でした!

そして、撤去作業のお手伝いには、前日の搬入作業にも集まってくれた吹奏楽部の生徒さんが来てくれました!
今週は福岡県での公演が続いた週でした。  また、同じ福岡県内ということもあり、先生方の繋がりや想いもよらないような出会いもあり、とても盛り上がった週となりました。 前日仕込みの多い週となりましたが、どの学校でも、この公演を生徒に観せたい、そして、この時間が彼らにとって何か尊い時間となって欲しいという、先生方の願いや強い想い、また、その想いを受け取るようにしっかりと自分の身体で舞台に向き合おうとしてくれた若い観客たちの姿に、私たちも揺り動かされた週となりました。   この出会いの中で受け取った熱い想いを胸に、皆さんの姿を原動力に、まだまだ私たちの九州巡回公演での出会いの旅は続きます。   文:倉八ほなみ(イザボー・召使い役)    

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』九州巡回公演 第11週目

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残暑が残る9月から始まった『ジャンヌ・ダルク』の九州巡回公演も、12月に入りすっかり冬の装いに変わってきました。ですが、旅班は変わらず情熱を持って旅を続けています。

今週は

12月4日(月)  鹿児島県  曽於高校

         5日(火)  宮崎県  高城高校

         7日(木)  福岡県  大牟田高校

での公演でした。

 

曽於高校

この学校は、同じ地区の末吉高校、財部高校、岩川高校の三校が統合してできた普通科、工業系、商業系、農業系の科がある新しい学校です。

朝、学校に着くと生徒会の生徒たち、先生方があたたかく迎えてくれました。

公演が始まると、それぞれの感性を使って、一生懸命に舞台に視線を注いでくれていました。目の前で起こる出来事をじっくりと味わうように見てくれていました。

カーテンコールでは生徒会長さんが「役者さんのひとつひとつの言葉が、胸に突き刺さったり、心にのこったりしました。」と力強く話してくれました。

公演後には有志の生徒の皆さんが舞台撤去を手伝ってくれました。事前に参加希望を出していた生徒の皆さんに加えて、公演を見たことをきっかけに集まってくれた生徒さんも多く、総勢で100人以上集まってくれました。生徒が劇団員と交流してくれることを楽しみにしてくれていた担当の先生も集まってくれた生徒たちの多さに驚かれていると同時に喜ばれていました。ありがとうございました。

 

高城高校

この日も朝から21HR(2年1組)の生徒のみなさんが搬入のお手伝いをしてくれました。自分たちが運んだものがこのあとどうなるのか、楽しみにしてくれていました。

公演中の客席は、見たものに対して真っ直ぐというか素直に反応をしながら、ときに笑い、ときに隣にいる仲間たちと話をしながら楽しんで見てくれていました。

終演後、代表の生徒さんが「皆さんの演技で他の人たちにも素敵な時間を届けてください。」と、心のこもったメッセージを伝えてくれました。

公演後の舞台撤去には、演劇部、野球部の生徒の皆さんと飛び入りで参加してくれた3年生がお手伝いをしてくれました。

今日見たものや将来の目標について劇団員に真剣に話をする生徒、元気に仲間たちを盛り上げる生徒、そこここで交流が生まれ、終始笑顔の絶えない充実した時間となりました。

 

大牟田高校

午前の会は総合科、工業科、調理科の生徒約900人が観劇をしました。

自分が見たもの、感じたものを逃すまいと真剣に舞台と向き合ってくれていました。

 

午後の会は普通科の生徒約350人が観劇をしました。

午前の会とは雰囲気が違い、はじめはゆったりとリラックスして見ていましたが、物語が進むにつれて、ピンと張り詰めたような緊張感をもって見てくれていました。

同じ学校でもこんなに空間が変わるのかと、あらためて客席の持つ力に面白さと驚きを感じました。

終演後に、担当の先生が「2時間が本当にあっという間でした。うちの生徒たちは本格的な演劇を見る機会がないので、きっと残るものがあったのではないでしょうか。」と話してくださいました。


高校生の頃の2時間というのはあっという間のことかもしれません。でも、その時間が彼ら自身の生きる力に、新しい何かを発見したり、過去を顧みるきっかけになってくれることを願っています。

今週末は、文化庁の事業で同じ九州を巡回している『星の王子さま』のメンバーと合流しました。

お互いが旅を通して得た経験、感触を交換し合い、その話は夜遅くまで尽きませんでした。

あらためて、私たちが若い観客の前に立ち演劇をつくることの意味を考え、話す時間となりました。

そして、『ジャンヌ・ダルク』は鹿児島へ、『星の王子さま』は熊本へ。

それぞれの旅はまだまだ続きます。

 

文:伝令・死刑執行人  佐藤勇太

2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』 九州巡回公演 第12週目

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2017年 秋 『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』 九州巡回公演 第12週目

今週は、今年一番の寒さを迎え、鹿児島、長崎、福岡を旅してきました。


12月11日 (月) 鹿児島県 鳳凰高校
       13日 (水) 長崎県 佐世保工業高等専門学校

       15日 (金) 福岡県 福岡女子商業高校 


鳳凰高校

鳳凰高校では、全校生徒が1600人でしたので、午前の部、午後の部での2ステージ公演でした。
とても寒い体育館のはずが、客席側から登場するオープニングのシーンでは、体育館の中はみんなの熱気に包まれていて、役者たちの登場を温かく迎え入れてくれました。
舞台上に立っている時の感触は、とても細かい所まで良く観ているなと感じました。
舞台に立つ役者なら当然の事ですが、改めて子どもたちの視線の鋭さや集中力を感じ、たった今一度きりの公演を大切にしなければ、と強く感じる公演でした。

佐世保工業高等専門学校

佐世保工業高等専門学校での公演は、学生さんが900人いらっしゃるので、体育館の一番奥からステージを組みました。可能な限り客席を広くするためです。
この日の客席は、とても大人っぽい観劇態度をしてくれていました。
僕たちは芸術鑑賞行事の時に、子ども向けに演劇をつくり変えたりはしません。
佐世保工業高等専門学校の学生さんたちは、大人たちが思っている以上に大人の準備や覚悟がある、立派な態度で鑑賞してくれました。
態度とはなかなか人の目には映らないもの。
何かに臨む時、大切な姿勢だと感じました。


福岡女子商業高校

福岡女子商業高校での公演は、先生方も含めて生徒さんひとりひとりが、自由に伸び伸びと楽しんでくれていました。
朝早くからお手伝いに来てくれたこと。客席から飛び出す笑い声。幕間の休憩時間での明るい姿。公演後のお片付けの積極性。そのどれもが眩しくて、とても和やかな一日になりました。この日の公演では、声を掛け合い協力する彼女たちの姿をとても美しく感じました。本当に楽しんでくれたみたいですね。ありがとう!
公演後の片付けでは、舞台に興味を持ってくれて何度も声かけてくれました。
短い時間でしたが、少しでも思い出に残ってくれたのなら幸いです。



今年のジャンヌダルクの旅は、いよいよクライマックスを迎えます。
みんなの声が奏でるメロディー、心に燃える炎が。
脳内に響いて、身体を火照らせています。
今、笑顔溢れて!

泥棒・公爵・旅役者/車 宗洸

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